30代からインビザラインの歯列矯正を始めた話

わたしのこと

矯正を始めたきっかけ

現在38歳の私ですが、34歳の時に歯列矯正を開始しました。

ずっと歯並びが気になっていて、矯正したいなぁとボンヤリ思っていました。でも大学を卒業したばかりの頃はそんなまとまったお金が出せなかったし、いざ結婚してお金が貯まってきたタイミングで妊娠、出産×2。自分の歯どころではありませんでした。

下の子が1歳になり職場に復帰し、人と話す機会が増えると、また歯並びが気になってきました。綺麗な歯並びの人を見て羨ましく思ったり、歯並びが悪いせいですぐに食べ物が挟まり(しかも決まって前歯の横だから目立つ)、人と食事すると何か挟まっているのではないかと気が気でなかったり。でももう30過ぎてるしな…今更高い費用と時間をかけて自分に投資するなんて無駄かな?そんなふうに迷っていたのですが、ひとまずどれくらいの費用で、どれくらいの期間がかかるかを知りたくて、思い切って矯正歯科に説明を聞きに行ってみました。

結果、私の場合は歯が収まりきらないので、上2本下2本を抜かなければならないことがわかりました。(大人の矯正は抜くケースが多いそうです)しかも通常は目立ちにくい前から3番目の歯を抜くそうなのですが、私の下の歯は、前歯の歯茎がすり減って寿命が長くなさそうなので、前歯2本を抜くとのこと。

費用とか期間の話以前に、前歯2本無し生活が数ヶ月続くのはちょっと無理…!人と喋る機会が少ないならまだしも、毎日会社の人、保育園の先生、保護者と会って喋っていたし…歯が移動するまで口閉じて腹話術みたいに喋るしか…!そんな滑稽なことするくらいなら歯ガタガタの人でいる方がマシな気がする。

諦めよう…。

ところが、一旦諦めた後にコロナ禍がやってきます。ずっとマスクをしなければいけない日々にげんなりしつつ、このマスク生活の間であればもしかして前歯がないことを悟られないのでは…?と思い立ち、もう一度矯正を検討することにしました。

インビザライン矯正を選んだ理由

前回説明を聞きに行った矯正歯科(ワイヤー矯正)に行ってみようかと思ったのですが、スタッフ間の仲が悪いことが一度行っただけでもわかってしまったので、なんだか雰囲気悪いしなぁ…と思い、別のところを探しました。すると目に止まったのが「インビザライン矯正」。

当時働いていた私は、仕事に子育てに忙しく、急に金具が取れても歯医者の時間を捻出するのが難しい状態でした。インビザラインなら通院回数が増えないかも…?そう思って、説明を聞きに行きました。

前回の矯正歯科同様、上の歯と下の歯計4本抜くことは必至で、かつ下の歯は前歯を抜くという点も同じでした。

  • インビザラインなら歯抜けのところも含めてアライナー(マウスピース)をはめるから若干目立たなくなる。
  • 数週間分のアライナーを纏めて受け取って、1週間使用したら次の週のアライナーに交換する、という感じで進めていくので、概ね3ヶ月に1回の通院で良い。
  • 費用も期間もワイヤー矯正とほぼ同じ。

この3点が主な決め手になり、インビザライン矯正をすることに決めました。

この歳になって今更…という思いは最後まであったので迷いましたが、説明を聞きに行ったらよりコンプレックスを解消したい思いが強くなり、まだ人生は長いんだ!と思い切って始めることにしました。

矯正にかかった費用

かかった費用は、トータルで¥833,800でした!

内訳はこちら。

この費用の他に、3ヶ月に1回くらいのペースで検診兼歯のクリーニングの費用がかかります。こちらは保険適用なので1回2~3000円くらいです。この受診のタイミングで新しいアライナー(マウスピース)を3ヶ月分もらいます。

矯正にかかった期間

私の場合は、抜歯から矯正終了までちょうど3年間でした。この期間は、最初の歯の状態によるのでかなり個人差があると思います。

そして、矯正終了後、3年間はリテーナーという保定装置(マウスピース)をつけます。このリテーナーを1日20時間以上装着して、歯が元に戻ってしまうのを防ぎます。

現在この保定装置の装着期間中なのですが、トータルで6年間マウスピース生活を続けることになりそうです。

矯正の進め方

まず歯を抜くところからスタートして、その後歯の型取りをします。約1ヶ月後、歯医者にアライナーを取りに行き、そこから矯正開始です。

1日最低20時間アライナーを装着していなければならないので、基本的には食事の時だけアライナーを外します。そして食べ終わったら歯を磨いてすぐに装着。

1週間同じアライナーを装着し、翌週には指定された別のアライナーを装着します。1週間ずつ交換することで、少しずつ少しずつ歯が型に合うように動いていきます。1週間の初日、つまりアライナーを変えた初日は少し痛みを感じます。まだ歯がその型に合う状態になっていないので、合わない型を無理矢理はめる状態になっていて、窮屈な感じの痛みがありました。でもそれは大体初日だけで、私の場合は2日目以降は気になりませんでした。

アライナーの装着時間が短すぎると、型通りに歯が移動せず、アライナーが合わなくなることがあります。その場合型を取り直してもう一度マウスピースを作り直すことになるのですが、私も2回ほど型取りをし直しました。一応基本は20時間以上は守っていたつもりでしたが…。(人と食事する時など長い時間外していた日もあったかも)型取りし直すと、新たなアライナーが届くのを待たなければならず余計に時間がかかるので、できるだけ装着時間はきっちり守ったほうが良いです!が、先生曰く大体の方が1回は型取りをし直すそうです。

アライナーを装着すること3年…。晴れて矯正を修了することになりましたが、今度は歯の位置が元に戻らないためのマウスピースを同じように着用します。こちらも1日20時間以上は装着が必要ですが、矯正中のように型取りし直しすることがないので、それほど神経質にならなくても良いかな、と(勝手に)思って時々装着時間を守っていないことはありますが、1年経過した今のところ問題なくキープできています!

インビザライン矯正をして良かったこと

一番はもちろん歯並びが整ったこと!歯並びは本当に印象変わります。

自分の笑った顔が前より好きになったし、前歯の横に食べ物が挟まっていないか気にする必要も無くなったので、とにかくQOLが上がったことは確か!!

そして、このマウスピースを利用してホームホワイトニングができたという嬉しいおまけもありました。通常ホームホワイトニングはマウスピース作りから始まるのですが、既に矯正で作っているので、その時間と費用が抑えられ、薬剤を購入するだけでホームホワイトニングができたのです!

インビザラインを選択して良かったことは、マウスピースを外せばガムもグミもお餅も食べられて、食事制限がないこと。そしていつも通り歯を磨けるので歯を清潔に保てること。ワイヤーが外れたりという突発的なトラブルがなく、通院回数が増えないところ、この3つが大きなポイントかなと思います!

矯正中のデメリット、知っておくと良いこと

歯を動かすという大仕事なので、それなりに大変なことはありました。

まずはマウスピースを装着することに慣れるまでの違和感。新しいアライナーに変えたタイミングは特にじんわり痛くて結構ストレスになります。私の場合は、マウスピースの装着は1ヶ月もすればすっかり慣れ、アライナーを変えたときの痛みは1日経つと気にならなくなったので、それほど苦痛ではありませんでした。今も保定用のマウスピースをして過ごしていますが、自分が付けているかどうかもはやわからないくらい、全く違和感なく過ごしています。

それから、歯を抜くときの痛み型取りするときのしんどさがあることもお伝えしておきたいです!抜歯は麻酔をしますが、麻酔が切れてきた後は結構痛いです。これは痛み止めをもらってしのぐしかなさそうです…。そして型取りの時、大きな機械を口に入れて歯をスキャンするのですが、あまり上手じゃない人にあたるとめちゃくちゃしんどいです…。これ本当に上手下手があって、下手な人がすると拷問です。

あとは、食事の際のマウスピースの取り外しの面倒さはあると思います。突然人前でバコッと取り外すのも驚かれるし、しかも恐らくその姿が私は相当ブサイクなので、都度トイレに行って着け外しをしていました。自宅にいるときは良いのですが、外出先や人と食事をする場合だとそのタイミングが難しい時もあります。

また、1日最低20時間マウスピースを装着するというのが難しい方は向いていないかもしれません。例えばお仕事の都合(や趣味)で飲み会などに行く機会が多いと、食事時間はどうしても長くなり、最低限の装着時間を守るのが難しくなってしまいます。私の通院する歯科では5年以内は型の取り直しは無料でしてもらえますが、それを超えると追加費用が発生することになっていました。長期間矯正をするのは大変だし、お金もかかってしまうので、長い時間装着するのが難しい方はワイヤー矯正を検討したほうが良いと思います。

まとめ

私は矯正をしたことに満足しています。30歳過ぎてから矯正するって遅いのかな…という気持ちもありましたが、今は30過ぎても矯正の価値は大アリ!と思っています。仮に80歳まで生きるとしても、あと人生は50年弱ある!矯正をしていなかったら、ずっと歯並びの良い人を羨ましがりながら生きていたと思うので、大変なこともあったしお金もかかったけど、それだけの価値があったなぁというのが私の感想です。

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。どなたかの参考になれば幸いです!

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