教育画劇HPより表紙画像を引用しました。
いろいろおふろはいり隊
作 穂高順也
絵 西村敏雄
発行 2012年5月
出版 教育画劇
ページ数 32P
おすすめの年代 3歳〜小学校低学年
あらすじ
人参、玉ねぎ、じゃがいもの「おふろはいり隊」が、マイクを持ってキッチンのいろいろなお風呂を紹介します。
最初に紹介するのはカレーのお風呂。人参さんがマイクを持ってお鍋に入った玉ねぎさんとじゃがいもさんにインタビューします。玉ねぎさんにとってはちょうど良く、じゃがいもさんはちょっと辛く感じるとのこと。
今度はシチューのお風呂です。ビーフシチューとクリームシチューのお風呂に、牛肉さんも鶏肉さんも気持ち良さそうに浸かっています。
次は味噌汁とコンソメスープのお風呂です。じゃがいもさんと玉ねぎさんがワカメを奪い合って引っ張ります。
体がふやけてしまったので、日焼けをしにオーブンの中へ入ります。グラタンの中に入り、全員こんがり日焼けをします。そのまま今度は蒸し器のサウナへ。シューマイさんと汗を流します。
そして次はとろりと白くて冷たいお風呂。そこから箸でどこかへ連れて行かれます。なんと、油のお風呂です。サクッと揚がったところで、おふろはいり隊のレポートは終わりです。最後に3人は天丼の上に乗せられました。
おすすめポイント
野菜たちが色々なお風呂に入るお話です。汁物だけかな?と思いきや、オーブンで日焼けしたり蒸し器をサウナにしたり、変化球のお風呂も登場して、最後まで飽きることなく楽しめるお話です。
野菜たちがお風呂に入りつつペロリと味見をしてみたり、サングラスをかけてオーブンに入ったり、クスッと笑える小ネタが仕込まれているところも楽しいポイントです。イラストはシンプルですが野菜たちの表情が豊かで、キラリと白い歯を見せて笑ったり、揚げ油に入って熱さに慌てたり、一つ一つのリアクションが面白く見入ってしまいます。
食べ物をお鍋で煮たり、オーブンで焼いたり、蒸したり揚げたり、いろいろな調理法があることがわかり、食育にもぴったりです。たくさんの美味しそうな料理の登場に、ごはんが待ち遠しくなるような絵本です。
コメント