文溪堂様に依頼し、表紙画像をご提供いただきました。
バムとケロのおかいもの
作•絵 島田ゆか
発行 1999年2月
出版 文溪堂
ページ数 32P
おすすめの年代 2歳〜小学校低学年
あらすじ
水曜日、いつも朝寝坊のケロちゃんが、今朝は顔を洗って、牛乳を取ってきて、コーヒーを沸かして、朝食のパンケーキ(コゲコゲ…)まで作ってくれました。なぜかというと、今日が月に一度のお買い物の日だからです。外に出ると、友達のかいちゃんが車に乗って待っていました。お買い物日和の良いお天気の中、バムの運転で出発です。
市場に到着し、まずはケロちゃんの新しいチョッキの生地を買って、次にうさぎの八百屋さんで新鮮な野菜を買います。八百屋さんの隣にはハムスターのお店。張り紙に書かれた物を注文すると、ハムスターがほっぺから注文の品を出してくれます。くるみとオカリナを買いました。
お腹が空いたのでお昼にします。ケロちゃんはお皿に山盛りのハンバーガーやドーナツなどを頼んで大喜び。でも頼みすぎて残してしまったので、残ったものは家に持って帰ることにしました。
その後、あれこれお買い物をして、最後は大好きな骨董屋さんで気に入った物を一つずつ買って帰ることにしました。ケロちゃんは底がボコボコの古いフライパンを選びましたが、値段が高くて残っているお金では買えません。仕方がないのでハムスターにオカリナを返して、フライパンを買いました。
家に着いて、買ったものを広げてみましたが、みんな疲れていたのでそのまま眠ってしまいました。次の朝、ケロちゃんが昨日買ったフライパンで作ってくれたパンケーキは…。
おすすめポイント
バムとケロシリーズの第四作です。
今回は、ケロちゃんが早起きをして家事をするというレアな場面からのスタートです。お楽しみがあるといそいそと働く現金なケロちゃん、あれこれこぼしたり、パンケーキがコゲコゲになっていますがそれもご愛嬌。
前作でお友達になったかいちゃんも登場して、みんなで車に乗って出かけます。市場にはガラゴシリーズの仲間もたくさん!お店もキャラクターも隅々まで細かく描かれていて、じっくり見れば見るほど新たな発見があります。食べ物は美味しそうで、雑貨はどれも可愛いくて、さすがはバムとケロワールド、こんなに華やかな市場はなかなかありません。
時間が進むにつれみんなの装飾品が増え、可愛らしくなっていく様子も楽しく、帰りの車はお買い物の品でぎっしり!!帰ってから買った物を広げるのも、お買い物の醍醐味ですよね。そして、返品までした手に入れたケロちゃんのフライパン、底がボコボコだと思っていたら実はカエル模様だったという素敵なラスト。今度はコゲコゲにならずとっても美味しそう!バムとケロと一緒にお買い物に言ったような、ほっこり幸せな気持ちになれるお話です。
コメント