【絵本紹介】パンダ銭湯

3歳児おすすめ

絵本館HPより表紙画像を引用しました。

パンダ銭湯

作・絵 tupera tupera

発行 2013年8月

出版 絵本館

ページ数 32P

おすすめの年代 3歳〜小学校低学年

あらすじ

動物園にいるパンダの両親と子ども。お父さんが今日は銭湯に行こうと言います。そして、3匹はパンダのためのお風呂屋さんへ向かいます。

入浴料金を払ってお父さんと子どもが男湯へ入ります。そして、黒い服を脱いでカゴに入れます。なんと、体の黒色模様は服だったのです。足が黒いのも実は靴下。体が真っ白になり今度は…「チャ!」とサングラスを外します。パンダの黒い目はサングラスだったのです。

お風呂に入ると、一番乗りで誰もいませんでした。ゴシゴシ頭を洗うと、黒かった耳まで白色になりました。湯船に浸かる頃には全身真っ白です。他のパンダも入ってきて混んできたので、父と子パンダはお風呂を出ました。

先ほど脱いだ服と靴下を履いて、サングラスを「チャ!」とかけ、元のパンダの姿に戻っていきます。最後に耳に「パンダワックス」という黒いワックスを塗ります。

お風呂屋さんの前でお母さんと合流して3匹は家に帰っていきました。

おすすめポイント

舞台はパンダのためのお風呂屋さんです。「パンダ以外の入店は固くお断りしています。」の貼り紙も。パンダがたくさんの可愛いお風呂屋さんと思いきや…思わぬ秘密が隠されたお風呂屋さんなのです。

脱衣所へ行き、「ぬいだらちゃんとかごにいれろよ」とお父さん。裸ん坊なのに何を?と思ったら…「ペラ」。予想外の展開です。どんどん真っ白になっていく親子。そして見どころは…「チャ!」とサングラスを外すシーン。えーっ!とびっくり、登場した目の鋭さに笑ってしまいます。

銭湯は昔懐かしいレトロな雰囲気。でも、パンダ銭湯は人間の銭湯とは一味違います。張り紙や背景の小物に笑える小ネタがたくさん仕込まれていて、じっくり見ると楽しい発見がたくさんあります。

最終ページは3匹が帰宅する後ろ姿が描かれていますが、よく見るとお父さんの耳のパンダワックスがきちんと塗れておらず一部白くなっています。最後のオチまでしっかり仕込まれた、斬新なユーモア絵本です。

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