我が家の小2の息子は集中力が持続しないという課題があり通級に通っています。
1年生の時の担任の先生は息子の気が散りやすい様子に対し否定的で、個人懇談の度に、あれができない、これができない、のオンパレード。学校でも度々叱責されていたようで(息子に対してだけではなく全般的に気が短い先生だったようですが)、親子共々しんどい1年でした…。
2年生になった今年、担任になったのは教師1年目の先生。このマイペースな息子をちゃんと見てくれるかな…と心配していましたが、とても指示がわかりやすく、ハキハキとした体育会系の女の先生。かつ、しっかり子どもたちを褒めてくれます。経験値があるからこそできることもあるけれど、初任だからこそ基本に忠実に素敵な関わりをしてくれることもあるよなぁと感じます。
さて、先日息子の授業参観がありました。科目は図工。何を隠そう、息子は不器用です。ただ彼は自分が苦手ということを自覚していなくて、図工をめっちゃエンジョイしていますが…。
書字の苦手さも課題です…詳細はこちら。

さて、「不器用×気が散りやすい×授業参観」で何が起こるでしょうか。
正解は…そう、「授業の進度についていけない」です!!
ただでさえ不器用で作業に時間がかかるのに、授業参観で保護者が周りをワサワサと動く、息子は気になってその度にチラリと周りを見ては手を止める。更に班の形で作業しているので班の子たちの会話や動向も気になって都度手を止める。
画用紙でお花を作る作業をしていたのですが、ヤキモキすることこの上なし。一番前の列だから声はかけられないし…隣に立って「手を動かして」と定期的に声をかけ続ける囁き女将(古)になりたい。周りの子はパッパと作業を進めながらダジャレとか言ってたりして。「サボテンが学校サボってん。」「チーターが崖からおっこチーター」とか言っちゃったりして。手が止まったまま微笑んでる息子。笑ってる場合ちゃうねん!ちょっと面白いけども!!
さて、みんなのお花が完成した頃、「まだまだできないよ〜って人は手挙げて〜」と先生に言われ、息子含め3人が挙手。てへって顔で全く焦っていないマイペース男子。焦っておくれ…。そこへお助けで入っている先生(担任の先生以外に通級の先生と支援級の先生がフォローに入っていて、適宜ヘルプをしていた)が息子のお手伝いをしてくれた。いや、もはやお手伝いというか半分先生が作っていると言っても過言ではないような。完全に先生のおかげで帳尻を合わせてみんなと同じタイミングで完成。
「では2こ目のお花を作りまーす。ちょっと時間がないから、花びらは少なめで作ろうね」との指示。おぉう…絶対終わらへんやつやないか…と思ったのですが、意外と2こ目は手際よく頑張った息子。自分の力で2こ目を作り終わることができました。
そこへ担任の先生が来て「すごい!2こ目は自分でできたんやね!」と言ってくれて、息子はニンマリ。こんな状態なのに褒めてくれた先生〜〜〜〜〜素敵すぎやしませんか…。
きっとこの日の授業で息子は「できなかった」という気持ちは少しも抱かなかったことでしょう。周りを見て焦る気持ちを少しは抱いて欲しいなという思いはなくもないけれど…1年生の時できないことを注意されてばかりだった息子にとって、この小さな賞賛が、自信とやる気を生み出してくれるに違いないと母は思いました。
そして私自身も、できないことではなくできたことに目を向けて声をかけられる存在でありたいなと改めて感じました。
そんなわけで、授業参観で息子の課題を改めて思い知ると共に、自分の在り方を見直すことができたのでした。そして、こんな素敵な声掛けをしてくれる先生がそばにいることを心強く思いました。新卒の先生を侮ることなかれ!です!!
ツラツラと長い文章になってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
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