【発達障害グレーゾーン】小学校の支援学級を選択して良かったこと

子育てのこと

我が家の小5娘は、小学校の支援学級に在籍していました。

保育園の年少の時、「一斉指示が通りづらい」「みんなと同じペースで行動ができずいつも個別に声をかけないと動けない」と先生から言われ、新版K式発達検査を受けることになりました。

検査は、保育園に市の職員の方が来て、園長先生、担任の先生、私が同席して行われる形式でした。検査結果はやや凹凸があるとその場で言われ、私は恐る恐る「この子は発達障害ということですか…?」と聞きました。今思うと愚問ですが…当時は十分な知識がなかったのでこんな聞き方をしました。市の職員の方からは「一度の検査で判断することはできないので、継続して様子を見ましょう。」と言われ、隣にいた園長先生からは「まぁ、グレーってことですよね。」と言われました。

そこから年長まで計3回、年に1回のペースで検査が行われましたが、年々凹凸は目立たなくなっていきました。検査結果は改善の方向に向かっていたものの、日常生活での「一斉指示の通りづらさ」「みんなと同じペースで行動ができない」というところは年長になっても相変わらずのようでした。発表会や参観などでは、それほど目立ってできていないという感じはしなかったのですが、日常ではマイワールドに入ってぼんやりとしていることが多かったのだそうです。

娘は診断名のないいわゆる「発達障害グレーゾーン」の子どもでしたが、保育園の先生の勧めもあり、小学校では支援学級を選択しました。娘の学校の支援学級はとても手厚く、先生の適切なフォローでマイペースな娘も困りごとなく日々を過ごすことができました。

ただ、支援学級に入って何より良かったと思うことは、親である私の考え方が変わったことです。保育園時代、先生との面談では毎回娘の困ったところ、できないところの話ばかりで褒められることがありませんでした。手がかかる子どもなので致し方ないのかもしれませんが…。

ところが、小学校に入学したら支援学級の担任の先生がたくさん娘の良いところを見つけてくれました。ここは課題だけれどここはよくできている。こういうところが素晴らしい!と、日々ノートにたくさん娘の素敵なところを綴ってくれました。私はずっと、娘は人より劣っているんだな…集団から逸脱した良くない子どもなんだな…と思っていて、娘の長所に目を向けることができていませんでした。支援学級の先生との関わりを通して、私は娘の長所に気付き、「できない」でがんじがらめになっていた苦しい子育てから脱し、ありのままの娘を心から愛おしいと思うようになりました。

その後、小3でグッと聞く力が伸び、一斉指示を聞き逃すことが減りました。マイワールドに入りやすい過集中タイプでしたが、その集中力をコントロールできるようになり、授業や読書にうまく利用できるようになったので、学力もぐんと伸びました。

現在小5ですが、小3の終わりに支援学級を卒業し、今も困りごとなく順調に生活できています。支援学級の先生の生活面、学習面でのフォローが助けになったことはもちろんですが、私が「ありのままの娘を受け入れて愛せるようになった」ということが何より大きな変化でした。

娘が支援学級を選んで良かったからといって、全てのグレーゾーンのお子さんにそれが当てはまるわけではないと思いますが、こんな経験をした人間もいる、という一つの検討材料にしていただければ幸いです。

本日も読んでいただきありがとうございました!

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