【子育てのこと】極低出生体重児の息子の話

子育てのこと

小1息子の早産児フォロー健診で息子を出産した病院に行ってきました。

息子は早産で約1,300gで産まれた、極低出生体重児です。

本来は別の産院で出産予定でしたが、NICUのある大きな病院へ救急搬送されました。

産後3ヶ月以上息子は病院に入院していたので、ほぼ毎日搾乳した母乳を届けに病院に来ていて、その後もフォロー健診の為に何度も通院しました。

3歳を過ぎてからは一年に一度の通院頻度になったので、かなり久しぶりの病院。

久々に病院に来ると、息子が小さい頃不安な中で子育てをしていた記憶が鮮明に蘇って、胸が苦しくなりました。

29週で産まれた息子は、見た目もまだ胎児という感じで、ふっくらかわいい赤ちゃんではありませんでした。

私にとっては誰よりかわいい赤ちゃんだったのだけど、

たくさんの管に繋がれた細くて小さい息子のことを夫も親戚も誰も「かわいい」と言いませんでした。

NICUに親戚が見に来て大体全員が口を揃えて「小さいな…」の一言。

私はそれがとても苦しくて、毎日管に繋がれた息子の側で「早く産んじゃってごめんね」と思い続けていました。

「極低出生体重児」で検索すると、考えられるリスクや予後のことがたくさん出てきます。

読めば読むほど不安になって、真っ暗闇の中にいるような、絶望感や恐怖でいっぱいになったのを覚えています。

あれから6年半。

尿路感染や肺炎で入院をしたこともあったけれど、息子は息子のペースで少しずつ成長してくれました。

今日の測定では身長は平均より少し高め、体重は平均ど真ん中。

性格はとてもマイペースでやや幼いので、

まだ完全に追いついていると太鼓判を押すことはできませんが…

たくさんの友達に囲まれて、毎日楽しく小学校に通えています。

健康に過ごせる日々が続くと、

集中して宿題してほしいなとか、

好き嫌い減らんかなぁとか

字汚なすぎて読めへんわ!とか

いろいろな課題が目についてそれにとらわれてしまいがちだけど、

こうして一年に一回病院に来ると、

あぁ生きててくれてよかった、と改めて思い

毎日かわいい笑顔を向けてくれる息子が更に愛おしく感じるのでした。

今、早産で小さな赤ちゃんを産んだお母さんがいたら、頑張ったね、不安だよね、って抱きしめてあげたい。

無責任な大丈夫!という言葉はいらないし、

不安を煽るような情報も欲しくない。

ただ目の前の赤ちゃんを一緒に「かわいいね」って言ってくれる人がいてくれたら、お母さんはとても救われるのではないかと思うのです。

小さな赤ちゃんを産んだお母さんが、どうか心穏やかに赤ちゃんの成長を見守れますように。

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