文響社HPより表紙画像をお借りしました。
おばけのかわをむいたら
作 たなかひかる
発行 2022年6月
出版 文響社
ページ数 32P
おすすめの年代 2歳〜小学校高学年
あらすじ
細長いおばけの皮をバナナのように剥いたら…
お相撲さんが出てきた!
ホットドッグが出てきた!
丸いおばけをみかんのように剥いたら…
豚が出てきた!
と、どんどんおばけを剝き剥きしていくお話。
最後、剥いていた人間が空を見ると、空が剥かれている。
剥いていた人間のいた場所はなんとおばけの中だった…!
おすすめポイント
ゆるーいおばけの顔が癖になる、不思議なエンタメ絵本です。
複雑なストーリーはなく、テンポよく進んでいきます。独特の世界観で、次は何が出てくるだろう、とワクワクしながら読み進めることができ、幅広い年齢層の読者が楽しめる内容です。
ただひたすら剥いて終わるのかと思いきや、皮を剥いていた人間が実はおばけの中にいた、という意外性のあるラストも面白く、不思議な余韻が残ります。
個性的な絵柄、テンポの良さ、シンプルな面白さという、子どもの好きな要素がたっぷり詰め込まれた、何度読んでも楽しい絵本です。
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