【絵本紹介】おにのパンや

3歳児おすすめ

ポプラ社HPより表紙画像をお借りしました。

おにのパンや

作 塚本やすし

発行 2024年1月

出版 ポプラ社

ページ数 32P

おすすめの年代 3歳〜小学校低学年

あらすじ

地獄にやってくる人間がめっきり少なくなって、えんまさまは退屈しています。

えんまさまは地獄のパン屋で働いている3人の鬼を呼び出して、地獄で人気のおいしいパンを売って、人間たちを地獄へ呼び寄せるように命じます。

3人の鬼はキッチンカーに乗って人間の世界へ行き、人間に変装してパンを売ります。ところが、地獄のパンは人間の口に合わないようです。

このままでは地獄へ帰れない…。そこで3人は人間の好きな「やわらかくてふあふあなパン」を研究します。地獄からかまどおやじを呼び出し無事完成した、やわらかくて、ふあふあで、くもみたいな「くものパン」を販売したところ、くものパンは大人気になりました。

噂を聞いた地獄のみんなが、行列を作って人間の世界にパンを買いに来ました。そして地獄には鬼も人間もすっかりいなくなりました。地獄でひとりぼっちのえんまさまは「わしもそのパンみんなとたべたいよー!」と泣きました。

おすすめポイント

可愛らしさと面白さを兼ね備えたイラストで、どのページも賑やかで遊び心たっぷりです。

鬼たちはそれぞれ個性的で愛嬌のあるキャラクターで、いつの間にかファンになってしまうとても魅力的な3人です。

ストーリー展開は子どもたちにわかりやすく、かつラストまで飽きさせることなく、最後のオチまで計算され尽くした秀逸な作品です。

表紙裏におにのパンやのパンずかんと、まちがいさがしが付いているという嬉しいおまけ付きで、たくさんの子どもたちのお気に入りになること間違いなしの、イチオシ絵本です。

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