ポプラ社HPより表紙画像をお借りしました。
てんてんきょうだい
作 山田慶太
絵 田口麻由
発行 2023年2月
出版 ポプラ社
ページ数 32P
おすすめの年代 4歳〜小学校低学年
あらすじ
主人公は濁点の「゛」、てんてんきょうだい。おしゃべりには「おどうど〜」「にいぢゃ〜ん」と、すべて濁点がついています。
てんてんきょうだいは言葉に「てんてん」をつけるのが大好き。
たとえば「か(蚊)」にてんてんを付けると「が(蛾)」
「はね(羽)」にてんてんを付けると「ばね」
でもおとうとは「ラーメン」にてんてんを付けようとしたり、上手にてんてんが付けられません。
考えた末、おとうとが思いついたのは、
「きゅうきゅうしゃ」!てんてんを付けると「ぎゅうぎゅうじゃ」…?
へんてこだけど、なんだかすごい…!
こうして今日もてんてんきょうだいは、仲良くてんてんを付け続けるのでした。
おすすめポイント
絵はシンプルで文字数もそれほど多くないですが、インパクト大のユニークな絵本です。
文章のほとんどに濁点が付いているので、読み聞かせするには読みにくく苦労しますが、それがまた子どもたちにとっては楽しいポイントです。
濁点が付かない言葉がまず提示されて、「どうなるどうなる?」と次のページをめくると、濁点が付いた正解が出てくるという、同じパターンの繰り返しが楽しく、またクイズにチャレンジしているような面白さがあります。
文字に興味を持ち始めたお子さんから、国語の授業でいろいろな言葉に触れる小学生まで、幅広い年齢層におすすめできる、日本語の面白さを改めて感じることができる絵本です。
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