PHP研究所HPより表紙画像をお借りしました。
にくにくしろくま
作 柴田ケイコ
発行 2021年2月
出版 PHP研究所
ページ数 32P
おすすめの年代 3歳〜小学校低学年
あらすじ
お肉を食べるのが大好きなしろくまは、みんなから「くいしんぼうのしろくま」と言われています。
ある日しろくまは思います。「だいすきなおにくりょうりのなかにはいってみたら、どんなかんじかな?」しろくまの想像が始まります。
ステーキ。大きなステーキの上にしろくまがどんと寝そべります。「ステーキといっしょにやかれたらぼくにもやきめがついちゃった」。
ローストビーフ。「おにくをまいたらバラのはなびらみたいだね」としろくまはお肉の中にくるまります。
にくまき。「ぼくもいっしょにまかれてみたよ」と野菜の肉まきの中にしろくまの肉まきが紛れ込みます。
ロールキャベツ。「ぼくたちがキャベツのかわりになって、ロールしろくまにだいへんしん!」しろくまの妹も登場です。
その後、焼き鳥、小籠包、ホットドッグ、餃子、焼肉、トンカツ、すき焼き、唐揚げ、クリスマスチキン。いろいろな肉料理に紛れ込む想像をするしろくま。お腹がぺこぺこになってきました。
そこへ、「ごはんできたわよ〜」とお母さんの声がします。
今日のごはんは、大大大好物のお母さんの手作りハンバーグです。ハンバーグがしろくまのお顔になっています。嬉しいけれど、なんだか食べるのがもったいなく感じるしろくまでした。
おすすめポイント
表紙はどどんと牛丼の中に入ったしろくま、裏表紙はピーマンの肉詰めの中に一緒に詰められているしろくま、不思議なイラストで、これは一体…?と気になってつい手に取ってしまうインパクトのある絵本です。
お肉が大好きなしろくまがお肉料理の中に入る想像をひたすら繰り広げるお話ですが、幸せそうにお肉に紛れるしろくまの表情がかわいらしく、次は何のお肉料理で、どう紛れ込むのか気になってページをめくるうちに、気付けばすっかりしろくまのファンになってしまいます。
読んだ後はお肉料理が食べたくなる、食育にも一役買ってくれる一冊です。同シリーズで「おいしそうなしろくま」「おべんとうしろくま」など、複数のくいしんぼうのしろくまの絵本があり、同様に食べ物の中に紛れるお話です。可愛くてクスッと笑ってしまうようなコミカルなイラストが魅力的で、展開は概ねわかっていてもどれも新鮮な気持ちで楽しむことができ、いずれもおすすめしたい絵本です。
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