講談社HPより表紙画像をお借りしました。
ゆきみちさんぽ
作 えがしらみちこ
発行 2016年11月
出版 講談社
ページ数 32P
おすすめの年代 1歳〜6歳
あらすじ
女の子が窓の外を見ると、雪が積もっています。
お気に入りのマフラーを巻いて、帽子に手袋、ブーツを履いて、お出かけします。
雪道を歩いていると、ぱさっぱさっぱさっ何の音?
椿から雪が落ちて、椿の花が顔を出していました。
次はぴとっぴとっぴとっ何の音?
つららから水が落ちる音でした。
今度はしゅーしゅーしゅー何の音?
そりの音でした。
そこで出会った犬さんと一緒に雪だるまを作って遊びます。
そこへ、また雪が降ってきます。
どこからか、ざくざくざくと音が聞こえます。何の音?
お母さんが迎えにきた足音でした。お母さんは女の子をぎゅっと抱きしめ、二人は微笑みます。
おすすめポイント
「ゆきみちさんぽ さくさくさく」「なんのおと?」の繰り返しが楽しく、また擬音が多く読み聞かせの際に響きを楽しめる絵本です。
寒色で描かれた美しい雪景色と、暖色で描かれた愛らしい女の子の、色のコントラストが非常に鮮やかです。登場する女の子とお母さん、動物たちの表情がとても穏やかで優しく愛に溢れていて、複雑なストーリー展開はありませんが、読後にとても満たされた気持ちになります。
まだ冬を何度も経験していない子どもたちにとって、椿やつらら、そり遊びなど、新鮮に感じられるものがたくさん登場し、ワクワクするお話です。女の子が一人で思い切り楽しんだ後、大好きなお母さんが登場するというラストの安心感が、より子どもたちの心を惹きつけます。
低月齢のお子さんへの読み聞かせや、字を読み始めたお子さんの一人読みの絵本として、冬にお薦めしたい心温まる一冊です。
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