教育画劇HPより表紙画像をお借りしました。
かまくらレストラン
作 真珠まりこ
発行 2016年10月
出版 教育画劇
ページ数 28P
おすすめの年代 2歳〜小学校低学年
あらすじ
真っ白な雪の中にかまくらがひとつぽつんと立っています。
中ではおばあさんが忙しそうに働いています。ころころお団子作りをして、あずきをことことゆがきます。おばあさんのおしるこは甘くて美味しくて、食べるとにっこり、ぽかぽかになります。
ここはかまくらレストラン。雪の降る間だけ開いています。
吹雪の夜には道に迷った旅人が飛び込んできます。おばあさんのおしるこを食べて笑顔になりました。
冬眠の途中で目が覚めたくまの子もやってきます。まだ眠くてめそめそしていたけれど、おばあさんのおしるこを食べたらぽかぽかして、丸くなって眠りました。
かまくらレストランは人間の子どもたちもやってきます。みんなおばあさんのおしるこが大好き。おしるこができるまで雪合戦です。けんかもするけれど、おしるこを食べたら仲直り。
おばあさんのかまくらレストランは今日もころころことこと美味しい音が聞こえます。
おすすめポイント
かまくらという秘密基地のような非日常空間で、おしるこをごちそうしてくれるレストランー子どもたちがワクワクすること間違いなしの、楽しい設定のお話です。
寒い冬の物語ですが、多くのページがピンクやオレンジなどの暖色を基調にした色合いで描かれ、心安らぐ温かいレストランの雰囲気が伝わります。ファンタジックな世界観にぴったりの可愛らしい登場人物も魅力的です。また、おしるこを作る擬音が心地よく耳に残り、想像力を掻き立ててくれます。
終始優しく温かい雰囲気に包まれた、心も身体もポカポカ温まるお話です。読むとほっこりした気持ちになれる、冬にお薦めの一冊です。
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