すずき出版HPより表紙画像をお借りしました。
まめまきバス
作 藤本ともひこ
発行 2016年1月
出版 すずき出版
ページ数 24P
おすすめの年代 3歳〜小学校低学年
あらすじ
今日は節分。ねずみたちがバス停にやってくると、バスがマスクをしていて、「かいじゅうおにがまちのみんなをおににしてるんでございバスよ!」と話します。
町では怪獣鬼が咳をしまくっていました。怪獣鬼の咳を浴びると風邪鬼になってしまうのです。咳を浴びた町のみんなはツノが生えて、みるみる風邪鬼になっていきます。風邪鬼が次から次へと合体して、それが大きな怪獣鬼になっているのです。
ねずみたちは、みんなを助けるために支度を始めます。風邪鬼にならないように、手洗い、うがい、マスクをして、元気戦隊助けるんジャーに変身です。
いよいよ、豆をまいて怪獣鬼と対決です。でも、助けるんジャーが豆をまいても怪獣鬼に届きません。そこで、豆をバスに食べさせ、助けるんジャーみんなでバスをくすぐります。するとバスから長い手が伸びて、「おにはそとー!ふくはうちー!」と怪獣鬼に豆がまかれました。
豆が当たると、怪獣鬼の一部になっている風邪鬼たちが元の町のみんなに戻っていきました。怪獣鬼はみるみる崩れていき、全員元に戻ることができました。
元に戻った町のみんなと一緒に、歳の数だけ豆を食べました。そして、助けてもらったお礼にと、町のみんなで作った恵方巻をお土産にもらいました。
おすすめポイント
いただきバスシリーズの節分のお話です。
古風な節分の物語とは違い、倒す相手は怪獣鬼、豆を使って戦うのはしゃべるバスと助けるんジャーという、斬新な発想が楽しい絵本です。ワクワクする楽しいお話の中に、風邪をひかないよううがい、手洗い、マスクをすること、豆をまいたら歳の数だけ豆を食べること、節分の日に恵方巻を食べる風習があることなど、子どもたちに学んでほしい内容もしっかり盛り込まれている嬉しい構成も魅力です。
イラストはカラフルで可愛らしく、怪獣鬼もアニメチックで怖くないので、鬼が怖くて節分の絵本は苦手…というお子さんも楽しめます。
子ども心を掴む工夫を凝らした、独創性がピカイチの楽しい節分絵本です。
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