大日本図書HPより表紙画像をお借りしました。
ぶたくんのとどかないとどかない
作 ふくだじゅんこ
発行 2024年1月
出版 大日本図書
ページ数 32P
おすすめの年代 2歳〜6歳
あらすじ
ぶたくんが、「せなかがかゆい…」と言っています。でも、手が届きません。
そこへ、ぞうさんがやってきます。「ぼくにまかせて」「ぼくのながーいはなでちょいちょいちょい」ぶたくんは「ちがうよ くすぐったいよ」と言います。
次に、きりんさんがやってきます。「わたしにまかせて」「わたしのつのでぽんぽんぽん」ぶたくんは「ちがうよ そこじゃないよ」と言います。
今度は、かめさんがやってきます。「おれにまかせな」「うんしょこらしょ せなかにのぼって…あれ?」ぶたくんは「ちがうよ おもたいよ」と言います。
はりねずみくんがやってきます。「ぼくにまかせて」「ぼくのはりでちくっと…」ぶたくんは「ちがうよ いたいのはやだよぉ」と言います。
「かゆいんだってばぁ!」とぶたくんが寝転がっていると、なまけものくんが登場します。「ぼーくーにーまーかーせーてー」ゆっくりゆっくり、「ぼーくーのーながーいつめでー」「もーうーすーこーしーうーんうーん」…ぐーぐーぐー…。なまけものくんは途中で寝てしまいました。
「おきておきて」「もう!かゆいんだってば!こんなにせなかが…」
「あれ?もうかゆくない!」
おすすめポイント
誰しも一度は経験がある、背中がかゆい!という状態。小さなお子さんにもわかりやすく、ぶたくんのもどかしい気持ちに共感できるお話です。
親切な動物たちが次々現れますが、なかなかうまくいきません。最後はなまけものくんに託すものの、なんと途中で寝てしまうというズッコケの展開。しかも、待っている間に痒みがおさまるというオチに子どもだけでなく大人も笑ってしまいます。シンプルでわかりやすいお話ですが、しっかり笑えるオチがあるところが魅力です。
ぶたくんのコロコロと変わる表情や動きがコミカルでかわいらしく、とても楽しいイラストです。文字の大きさや角度なども工夫されていて、動物たちのやりとりに動きを感じることができます。背景が真っ白でごちゃつきがないので、イラストも文字も見やすく、一人読みを始めたお子さんにもお薦めできるユーモア絵本です。
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