フレーベル館HPより表紙画像を引用しました。
オバケカレー
作•絵 Goma
発行 2016年3月
出版 フレーベル館
ページ数 36P
おすすめの年代 3歳〜小学校低学年
あらすじ
買い物帰りのきつねのパン屋さん。暗くなった森の中を歩いていると、楽しそうな歌声が聞こえてきたので、近づいてみると…。
いろいろな色や形のふわふわしたオバケたちがお鍋の周りを囲みながら歌って踊っていました。
オバケたちはいろいろな野菜の歌を歌ってはお鍋に野菜を入れていきます。自分も歌いたくなったきつねは紙袋に穴を開けすっぽり被ると、オバケの輪の中に入っていきました。
玉ねぎの皮を剥きながらきつねが歌うと…玉ねぎのせいで涙が出て前が見えなくなったオバケたちは大騒ぎ。走り回るオバケにぶつかって、きつねの袋が飛んでいってしまい、オバケではないことがばれてしまいます。オバケたちに、お鍋のスープに入れて食べてしまおうと言われて…
きつねはスープがとびきりの味になる魔法の粉をあげるから待ってほしいと命乞いします。お鍋にその粉を入れると…いい匂いに誘われて、オバケたちは次々にお鍋に飛び込みました。魔法の粉はカレー粉だったのです。
きつねはオバケたちが浮かんだお鍋にそーっと近づき、蓋をしました。そしてお鍋を持って家に帰り、お留守番をしていたねずみと一緒にオバケカレーを食べました。いくら食べても無くならない、不思議でおいしいカレーです。
きつねのパン屋さんがこのカレーを使ってカレーパンを作るとたちまちお店で大人気。今日も2人はせっせとカレーパンを作っています。
おすすめポイント
カラフルで賑やかなかわいいイラストの絵本です。野菜やカレー粉など食材の写真が使われているため、立体感があり料理のイメージが湧きやすいです。
裏表紙には「やさいオバケのうた」の楽譜がついているので、メロディーをつけて読むこともできます。また、お話の後にカレーパン、カレー、デザートのブランマンジェのレシピもついていて、親子でお料理も楽しめます。
きつねが食べられてしまうかも…?とちょっぴりドキドキしますが、オバケのイラストがかわいく小さなお子さんも楽しめます。
食べることが好きなお子さんにはもちろん、食事に関心の薄いお子さんにも、食べ物に興味を持つきっかけを作ってくれるのでお薦めです。開くといい匂いが漂ってきそうな、賑やかで楽しい、食育にぴったりの絵本です。
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