【絵本紹介】きらいさきらい

3歳児おすすめ

理論社HPより表紙画像を引用しました。

きらいさきらい

作 中川ひろたか

絵 工藤ノリコ

発行 2009年6月

出版 理論社

ページ数 31P

おすすめの年代 3歳〜小学校低学年

あらすじ

「アイスクリームはあついのがきらい

すぐにとけちゃうから

アイスクリームはさむいのもきらい

だれもたべたがらないから」

「ちゅうしゃはこわがられるのがきらい

だっていいことしてるのに

ちゅうしゃはこわがられないのもきらい

だっていたくないはずないじゃない」

嫌いの反対なら好き?と思いきや、反対も嫌い。アイスクリーム、せっけん、髪の毛、注射…いろいろなものの「きらいなこと」がテンポよく書かれています。

おすすめポイント

「きらい」はネガティブな言葉なので、使うのを控えた方が良いイメージがありますが、この絵本は「きらい」だらけ!こんなに「きらい」ばかりなのに軽やかに読めてしまうのは、中川ひろたかさんのテンポの良い文章と工藤ノリコさんのユーモアたっぷりのイラストだからこそ。注射を怖がっているのがおじさんで、赤ちゃんが平気で堂々としていたり、電柱の貼り紙に遊び心があったり、クスッと笑える小ネタがたくさん散りばめられています。

暑いも嫌い、寒いも嫌い。綺麗も嫌い、汚いも嫌い。一見矛盾しているようにも感じますが、理由を読むと納得できます。嫌いっていけないのかな?嫌いという感情を、受け止めてあげても良いのかもしれない、そんな気持ちになる絵本です。

わかりやすい文章なので小さなお子さんも楽しく読むことができます。「きらい」という気持ちについて考えるきっかけとして、小学生以上のお子さんにもお薦めできる一冊です。

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