文溪堂HPより表紙画像をお借りしました。
バムとケロのもりのこや
作 島田ゆか
発行 2011年1月
出版 文溪堂
ページ数 32P
おすすめの年代 2歳〜小学校低学年
あらすじ
バムとケロが近くの森に木苺を摘みに行ったら、蔓草に覆われた古い小屋を見つけました。誰も住んでいないようなので、この小屋を二人の秘密の小屋にすることにしました。
まずは小屋の修理と掃除が必要なので、修理が得意な何でも屋のソレちゃんに電話をしました。ソレちゃんが翌朝早い時間から朝ごはんを用意してやってきてくれたので、みんなで食事をしてから森の小屋へ向かいます。小屋の中は蜘蛛の巣とゴミだらけ。おやつタイムを挟みながら、掃除や修理をして、ペンキを塗って今日の仕事はおしまい。
次の日の朝も早起きをして、ソレちゃんの作った朝ごはんを食べてから小屋へ向かいます。そこで、昨日閉めたはずの小屋の扉が開いていることに気付きます。中に入ると…友達のかいちゃんがペンキを塗ったベンチにくっついて動けなくなっていました。塗り立てのペンキに気付かずに星を見ていたそうです。
そこで、バムに名案が浮かびます。今夜この小屋で秘密の「星を見る会」を開こう!みんな各々秘密の荷物を小屋に運び入れ、準備完了です。あとは秘密のおやつを食べながら星が出るのをのんびり待つだけ。ところが、早起きをしたせいかみんな思わずウトウト…。
目を覚ますと、いつの間にか小屋の中は噂を聞きつけた友達でいっぱい!仕方なく今夜は秘密の「みんなで星を見る会」に変更。でもこれってもう全然秘密じゃない?
おすすめポイント
バムとケロシリーズの第5作、今回は誰も住んでいない小屋をバムとケロの秘密の小屋にするという、子どもたちが大好きな「秘密」がテーマのワクワクするお話です。
今回新たに登場したのは何でも屋のソレちゃん。手際よく修理を進めてくれるクールな雰囲気のお友達です。しかも毎朝素敵な朝食まで用意してやって来るというナイスガイ。この朝食シーンもおしゃれで見どころです。そして、「バムとケロのさむいあさ」で登場したかいちゃんが今回再び登場します。お決まりの動けなくなっている登場シーンに思わず笑ってしまいます。
秘密のはずの「星を見る会」がいつの間にか友達でいっぱいになってしまったのはなぜか…?じっくりイラストを見てみると、実は秘密がちょっとずつ広まっていく様子が小さく描かれているのです。非常に細かいところまで遊び心たっぷりに描かれたイラストが楽しく、読み返すたびに新たな発見がある飽きが来ない絵本です。
「バムとケロのさむいあさ」の紹介はこちら。
コメント