文溪堂HPより表紙画像をお借りしました。
バムとケロのさむいあさ
作 島田ゆか
発行 1996年9月
出版 文溪堂
ページ数 32P
おすすめの年代 2歳〜小学校低学年
あらすじ
今日はとても寒い日。こんな日は裏の池もきっと凍っているはずです。
顔を洗って、熱々のスープで体が温まったら、バムとケロはスケートと釣りの道具を持って池に行きます。
池が凍っていたので、スケート靴に履き替えていると、変な音が聞こえます。
「くわっ…」
音のした方を見るとあひるが池と一緒に凍りついています。バムとケロで救助して、家に連れて帰りお風呂に入れます。あひるはだんだん元気になりました。
あひるの名前はかいちゃん。昨日夜遅くまで星を見ていたら、池と一緒に凍りついてしまったのだそうです。
ケロちゃんはかいちゃんが大好きになり、かいちゃんにおもちゃを見せたり、トイレまでついて行ったり、かいちゃんにべったりです。
みんなでトランプで遊んでいたら、うっかりみんな眠ってしまいます。目が覚めるともう次の日の朝、かいちゃんがいません。眠っている間に池に帰ってしまったようです。ケロちゃんがショックで泣きっぱなしなので、仕方なくもう一度池に行ってみることにしました。
なんと、池に着くとかいちゃんがまた凍りついていました。
おすすめポイント
バムとケロシリーズの第3作目の絵本です。
バムとケロシリーズで特筆すべきは、カラフルでポップなかわいいインテリアや小物、そしておしゃれで美味しそうな食事やおやつのイラストです。今回もかわいいお風呂や愛らしい防寒具、かいちゃんとのおやつタイムなど見どころたっぷりで、眺めているだけでワクワクするようなバムとケロワールドが広がっています。
今回シリーズ初登場のあひるのかいちゃん。かいちゃんと遊びたくて熱烈なアプローチを繰り広げるケロちゃん、一方で飄々とそれを受け入れるかいちゃん、2人の関係性が微笑ましく思わずくすりと笑ってしまいます。
文章もテンポ良くオチも秀逸で、幅広い年齢層のお子さんが楽しめる絵本です。同シリーズの「バムとケロのもりのこや」には再びかいちゃんが登場しているので、このお話が気に入ったお子さんには、併せてお薦めしたい一冊です。
「バムとケロのもりのこや」の紹介はこちら。
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