教育画劇HPより表紙画像をお借りしました。
べべべんべんとう
作 さいとうしのぶ
発行 2010年2月
出版 教育画劇
ページ数 32P
おすすめの年代 4歳〜小学校低学年
あらすじ
小学生の男の子が語り手で、関西弁でお話が進みます。
「ぼく」のお母さんは毎日お弁当を4つ作る。
ぼくは給食。今日は鯖の味噌煮。
ぼくがお弁当といえば遠足の時。ぼくの好きなものばかり入れてもらえるねん。
それから運動会の時。ちょーごうか。
そして、ぼくが幼稚園の時のお弁当を写真で紹介。
お兄ちゃんの友達で、そうめん弁当を持ってきた人がいるんやて。
地方によって弁当って違うのかな?北海道は蟹やとうもろこし、いくらやじゃがバターが入ってるのかな…?沖縄は?サトウキビやゴーヤ、テビチ、ちんすこうが入ってる…?外国では?アメリカはハンバーガー?フランスはエスカルゴにフォアグラに…?中国はやっぱり中華で、イタリアはイタリアンかな。アフリカは…生きた野生動物がぎっしり?なんでやねん。
それから、お母さんが出かけている時の晩御飯は、ホカベン。寂しい!
やっぱりお母さんが作るお弁当が一番。そしてお母さんが一番頑張って作る一年最後のお弁当といえば…おせち。お母さん、今年も家族のためにお弁当作り頑張ってや。
おすすめポイント
関西弁の男の子が語り手で、まるで友達とおしゃべりしているような感覚で楽しく読める絵本です。
お母さんの作るいつものお弁当、遠足や運動会の特別な弁当、ちょっと変わったお弁当、想像上のお弁当、あらゆるお弁当がとてもリアルに美味しそうに描かれているだけでなく、ユーモアのある解説がついていて、どのページも非常に読み応えがあります。
表紙の裏には、たくさんのお弁当おかずの絵が描かれていて、「あいているところには、きみのすきなおかずをいれてみてや☆」という楽しいおまけのお遊びもついています。隅から隅までサービス精神たっぷりです。
毎日お弁当を作るお母さんへ、男の子の労いの言葉で締められているところも、心温まる素敵なポイントで、読み終わった後に満たされた気持ちになる、何度読み返しても楽しい絵本です。
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