PHP研究所HPより表紙画像をお借りしました。
ぼくのがっこう
作 鈴木のりたけ
発行 2021年5月
出版 PHP研究所
ページ数 32P
おすすめの年代 5歳〜小学校低学年
あらすじ
朝起きてかばんに道具を詰め込んで、今日も学校に行ってきます!
でもちょっと待って、たまには違う学校に行ってみたい…と男の子の想像が始まります。
例えば入口が滝になっている滝学校。
靴を入れる下駄箱に鳥が住んでる鳥学校。
廊下がぐにゃぐにゃしていたら面白い。色々な机と椅子があったら迷うなぁ…。
給食はどかんと大きなコッペパン。好きな分だけちぎって食べる。
子どもが増えたら先生も増やさなきゃ。忍者先生、着ぐるみ先生、マジック先生、人魚先生…。
子どもが先生になるのもいいな。学校一の虫博士によるダンゴムシ集めの授業、学校一のねりけし名人が教えるねりけし作り。
気付いたら、校長先生がいない!いつもと違う学校だから迷子になったのかもしれない。
空飛ぶ椅子に乗り込んで、クラスのみんなで校長先生を探しに行きます。
絵探し(校長先生探し)のページが8ページ続きます。
海に浮かんだ学校島から落ちかけている校長先生を見つけて、空飛ぶ校長の椅子で校長先生を救います。そして、空飛ぶ椅子に乗ってみんなで帰ります。
いろんな椅子があるように、いろんな子どもがいるように、いろんな学校あったらいいな。
おすすめポイント
鈴木のりたけさんの「ぼくの〇〇」シリーズの第四作です。
細かいところまで丁寧に描かれたユーモアたっぷりのイラストが魅力です。男の子が想像するツッコミどころ満載の学校が、まるで本当に存在するかのように描かれています。
後半は校長先生を探す絵探しのページになっていますが、ページの隅々までこだわって描かれていて、絵の中にたくさんのストーリーが散りばめられています。また、絵本の最後に「どこかにいるぞ。見つかるかな?」と複数のキャラクターが紹介されていて、話を読み終わった後にもう一度絵探しを楽しむことができます。
表紙の裏にも「こんな学校あったらいいな…」という想像の学校がリアルな絵と共にたくさん描かれていて、最初から最後までお楽しみ要素がぎゅっと詰め込まれたエンターテイメント性の高い絵本です。
文字があまり多くなく、絵にインパクトがあり眺めているだけでも面白い絵本なので、進んで本を読まないお子さんの導入としてもおすすめの一冊です。
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