「空気を読む」ってなんだろう。小学校高学年の人間模様とお薦めの本。

子育てのこと

我が家の娘は小5。最近クラスで「空気読みや〜」というセリフが子どもたちから出ることがあるそうです。

空気を読むって、小学校高学年くらいから徐々に求められるようになる力なのかなと思います。社会に出るにあたり必要なことですよね。ただ、大人が子どもたちに身につけてほしいと感じている「空気を読む」は「TPOをわきまえる」ということであるのに対して、子どもたちの中での「空気を読む」はちょっと違っているようで…。

娘曰く、大多数の意見と違う発言をすると「空気読みや〜」という子がいるそうです。あるいは、クラスの中で発言権を持っている、ちょっと目立つ存在の子と違う意見を言ったときとか。

娘の中で、「空気を読む」って何だ?と疑問が浮かんでいたのだそう。そんな時、娘がこの本に出会い、とても良かった!と教えてくれました。私も読んでみたところ、小学校高学年〜中学生くらいのお子さんにわかりやすい書き方で「空気を読む」ということに言及されていました。挿絵が多く読書が苦手な子でも読みやすい文章量で、コラムを含めても20分程度で読み切れます。

集団や社会の方向を決めるのは「サイレント・マジョリティ」と呼ばれる「たくさんの黙っている人たち」。この人たちが、周りの意見を聞き、自分でよく考え、自分の意見を言う、という行動を起こせば、未来は変わる。

この本の中で筆者は「大事なときには黙っているのをやめて 自分たちの未来を 自分たちで決めよう」と訴えています。

とても深く頷ける内容で、子どもたちに知ってほしい話がたくさん書かれていました。

とはいえ、子どもたちにとっては学校という空間が生活の大部分を占めるので、その中でガンガン自分の意見を言って悪目立ちして浮いてしまうと、日常が辛くなってしまいます。他に逃げ場を作りにくい学生時代は特に、周りの人間と調和しながら生活することが大切なのも確かです。

必要なのは、良い塩梅を見つけることだと思います。まずは周りの意見を聞き、自分でよく考える癖をつけてほしい。そして、自分の意見を言うかどうか、言うのであればどのように伝えるか、よく検討した上で動けるようになってほしい。

我が子から複雑な人間模様の話を聞くと、親がしてあげられることって本当にごく僅かだなぁ…と実感します。我が家では、自分の頭で考える癖をつけられるよう、子どもたちとよく会話し、子どもたち自身の意見を聞く機会を作るよう意識しています。が、本当にこんなくらいしかできることが思い当たらない…。(本も娘に紹介されてるし。逆〜!!)

小学校高学年にもなると、子育ても違うフェーズに突入しますね。いつも子どもに寄り添って、どんな時も味方でいるという子育ての初心は忘れずに、成長を見守りたいと思います。

本日も読んでいただきありがとうございました!

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