白泉社HPより表紙画像をお借りしました。
ノラネコぐんだんカレーライス
作 工藤ノリコ
発行 2019年11月
出版 白泉社
ページ数 32P
おすすめの年代 3歳〜小学校低学年
あらすじ
ワンワンちゃんのカレー屋さんの屋根の上から、ノラネコぐんだんがこっそり覗いています。
カレーライスの作り方を盗み見したノラネコぐんだんは、夜中にカレーライス屋さんに忍び込み、カレーライスを作ります。
良いにおいに誘われてやって来たのは、巨大なトラ。「おれさまにたべさせろ」と言って、ノラネコぐんだんが作ったカレーを食べ尽くしてしまいます。
そして、ノラネコぐんだんを自分の家へ連れて行き「きょうからおまえたちはおれさまのこぶんだ」とノラネコぐんだんの顔と体にしましま模様を描きます。再びカレーライスを作らせたトラは、「こんどはエビのカレーじゃなくてにくのはいったカレーがたべたい」と言います。「おまえたちのにくで、おれさまがおいしいにくいりカレーをつくろう」と言ってノラネコぐんだんを襲おうとした、そのとき…
ジャングルの大雨が降ります。雨で目の前が見えなくなったので、ノラネコぐんだんは空になったカレーの鍋とごはんの釜に乗り込んで川を下って逃げます。
トラに追いつかれそうになったそのとき…ノラネコぐんだんは滝に落ちていきました。なんとか逃げ切ったものの、落下した鍋と釜はワンワンちゃんのカレー屋さんを直撃。カレー屋さんはボロボロに。
償いとして、ワンワンちゃんのカレー屋さんで働くことになったノラネコぐんだん。最後はみんなでカレー屋さんの建物の修理をします。
おすすめポイント
ノラネコぐんだんシリーズ、今回はワンワンちゃんのカレー屋さんが舞台です。
今回もノラネコぐんだん恒例の、忍び込む→事件を起こす→お店の破壊→修理 という展開です。お決まりのストーリー展開とお決まりのセリフのやり取りが期待通りに繰り広げられるところが、ノラネコぐんだんシリーズの楽しいポイントです。
そして今回もイラストはかわいい中にもコメディ要素満載です。カレー屋さんの屋根に張り付いて不気味に偵察をする様子や、妙に似合っているしましま模様でトラ化した姿、最後に滝の水でしましま模様を落とす様子など、クスッと笑える小ネタがあちこちに散りばめられています。一方で、楽しいだけではなく、トラに食べられそうになって、大ピンチ!!のシーンは非常に躍動感があり、ドキドキ感も満載です。
ストーリーもイラストも期待を裏切らない面白さで、子どもも大人も楽しめる一冊です。
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