小学館HPより表紙画像お借りしました。
ペロのおしごと
作 樋勝朋巳
発行 2018年6月
出版 小学館
ページ数 32P
おすすめの年代 4歳〜小学校低学年
あらすじ
犬のペロは飼い主のおかあさんが大好き。ペロは、大好きなおかあさんにネックレスを買ってあげたくて、どうしたらいいか考えます。
ペロは、2本の脚で立ってお仕事を探すことにしました。ペロは自分にできそうなお仕事をずっと考えていたのです。
しかし、整骨院や郵便局、サーカスなどあらゆるところでお仕事をしてみますがどれもうまくいきません。
泣きながら歩いていると、海辺でコンブをとるお仕事をしている奥さんに出会いました。ネックレスをプレゼントするために仕事を探しているので、コンブの仕事を手伝わせてほしいとお願いすると、貝殻でネックレスを作ることを提案されます。そして、奥さんに教えてもらって立派なネックレスができました。
ネックレスとおみやげにもらったコンブを持って、ペロはおかあさんの待つ家に帰りました。
おすすめポイント
表紙の二本脚で歩く犬の姿を見て、一体どんなお話なんだろう…とつい手に取ってしまうような、個性的で味のある絵柄です。
おかあさんのプレゼントのためにあらゆることにチャレンジする健気さや、うまくいかなかった職場でも必ず「おせわになりました」と去っていく礼儀正しさなど、ペロには読み手が応援したくなるような魅力があり、どんどん話に引き込まれていきます。
登場人物がみんな優しいところもこの物語の素敵なポイントで、ペロがどんな失敗をしても責め立てられることはなく、コンブのお仕事をしている奥さんも親切で優しさに溢れていて、読んでいると心が温まります。
最後のペロの嬉しそうな表情がとても愛らしく、読み終わった後も幸せな余韻が残る絵本です。
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