福音館書店HPより表紙画像をお借りしました。
つばきレストラン
作 おおたぐろまり
発行 2014年2月
出版 福音館書店
ページ数 24P
おすすめの年代 2歳〜小学校低学年
あらすじ
寒い冬。つばきが元気に花を咲かせました。
つばきレストラン開店です。メニューはひとつだけ、とっても甘い蜜。
最初のお客さんはメジロです。チルチルチル 嬉しそうな声です。
ピィー ピィー!大きなお客さん、ヒヨドリが来て、小さなお客さんを追い払ってしまいました。わわわ、花びらを食べ出しました。花びらはメニューにはありませんよ。
雪が降ってきました。それでもつばきレストランは休みません。お腹を空かせたお客さんがやってくるからです。
それから何日か経って雪が溶けた頃、お隣のつばきにもピンク色の花が咲きました。つばきレストラン、2軒並んで開店です。早速メジロの団体さんが来ました。
チルチルチル レストランは大賑わい。
すると、チィー!チィー!とメジロたちが飛んでいきます。
とっても大きなお客さん、人間の男の子です。指に蜜をつけて舐めてみます。「あっ、あまい!」とびっくりする男の子。
美味しいでしょう、つばきレストランにようこそ。でもここは小鳥のためのレストランなの。他の人には秘密だよ。
とつばきは話します。
おすすめポイント
厳しい寒さの中で、椿と小鳥たちが共生する様子を、美しいイラストで描いた絵本です。
小鳥たちに花の蜜を提供する「つばきレストラン」の店主である椿が、この物語の語り手です。どんな天候の日も、やってきた小鳥たちを温かく迎え入れる様子や、思いがけずつばきレストランにやってきた男の子への温かい言葉がけが魅力的です。
物語を通して、冬の自然の厳しさや儚い美しさ感じることができるだけでなく、読後に温かい余韻が残ります。シンプルな物語ながら学びの多い、冬にお薦めの絵本です。
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