ポプラ社HPより表紙の画像お借りしました。
ゆびたこ
作 くせさなえ
発行 2013年1月
出版 ポプラ社
ページ数 32P
おすすめの年代 3歳〜6歳
あらすじ
もうすぐ一年生になる私は、指しゃぶりがやめられません。
指しゃぶりでできた親指のたこを押すと、「イタッ!」と指から声がしました。なんと、たこに顔があるのです。「ゆびしゃぶりしてわいのことおおきくしてや〜」と話しかけてきますが、絶対にすわない!と決めた私は、ゆびたこが現れてから2週間、一度も指しゃぶりをしませんでした。
日に日に薄くなっていくゆびたこに、「さいごにいっかいだけゆびすってくれ…」と頼まれて、可哀想になって一度だけ指を吸うと…「よっしゃー!やっぱりわいがいんとあかんやろ?またすいたくなったやろ?」と急に元気になったゆびたこ。ところが、「わたしはまえとちがうねん。もうおいしくないねん。」とバッサリ。ゆびたこはガッカリして消えてしまいました。
こうして、ゆびたこのおかげで?私は指しゃぶりをしなくなったのでした。
おすすめポイント
ゆびたこのイラストのインパクトが強く、一度開いたら気になって読まずにいられないような、不思議な魅力を持っています。
私とゆびたこの関西弁のテンポの良いやりとりがコントのようで面白く、非常に読みやすいです。
子どもに指しゃぶりをやめさせるための絵本というよりは、なかなか指しゃぶりをやめられない子も、いつか必要なくなる日がくるよ、と気持ちに共感し寄り添ってくれるようなお話です。指しゃぶりをする子にとっては少しドキッとする題材の絵本かもしれませんが、コミカルな内容でおおらかな気持ちにさせてくれる、おすすめの絵本です。
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